働きながら資格取得!中小企業診断士 養成課程の倍率費用一覧とスケジュール指南

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記事監修者:りょうまん
中小企業診断士
新卒入社した会社で「給料泥棒」呼ばわりされ、ストレス過食で「進撃の肉汁」という不名誉なあだ名まで付けられた元ぽんこつマーケター。しかし、30代半ばで人生の大逆転!転職先で眠れる才能を覚醒させる。独自の「アニメ・ゲーム両立型学習法」で難関試験を突破し、波乱万丈な養成課程を経て、ついに中小企業診断士の資格を獲得。今や本業副業で活躍中。趣味8割と実益2割(月20万円以上の副業実績あり)を兼ねた診断士ライフを満喫中。

こんにちは!中小企業診断士のりょうまんです!
中小企業診断士の一次試験を合格した方は養成課程ってどういうとこ?って気になっているのではないでしょうか。このブログでは、実際に働きながら養成課程に入学し、無事卒業して資格を取得した私が養成課程についてざっくり説明していきます。働く人にとって魅力的な養成課程の仕組みと、実際の1週間のスケジュール例、両立のためのコツなどを紹介しています。一次試験に合格して、養成課程に進むか悩んでいる方にリアルな卒業生の声を届けたいと思います。

目次

1. 働きながら目指せる!中小企業診断士養成課程の概要と仕組み

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中小企業診断士資格を取得したい方には、養成課程は実践の場が豊富にあり、仲間達と切磋琢磨するには理想的な場所です。

養成課程の概要

中小企業診断士養成課程は、資格取得に必要な知識と技能を系統的に学ぶために設計されたプログラムです。この養成課程の主な特徴には、以下の通りです。

  • 働きながら学ぶことができるカリキュラム: 養成課程は、平日の夜や週末に授業が行われる機関が存在するため、現在の仕事と両立することが可能。
  • 試験免除の特典: 養成課程を修了することで、2次試験や実務補習が免除され、資格取得にかかる時間を大幅に短縮できるメリットがある。
  • 仲間が増える:資格取得後は独立したい、副業で稼ぎたいという方は多くの仲間がいる養成課程がおすすめ。卒業後は仲間内に仕事をするケースもあるので、人脈が広がり早期に稼げる土台が作りやすい。

中小企業診断士養成課程の受講資格と条件

養成課程の受講資格は各プログラムによって異なりますが、一般的には以下の条件が求められます。

  • 企業での就業経験が必要(職種や雇用形態の制限はありません)
  • 一部のコースでは、高校卒業以上の学歴が求められる場合があります
  • 一次試験を合格していること(合格した翌年まで受講資格あり)

このため、さまざまなバックグラウンドを持つ受講生が集まり、互いに分かち合う豊かな学びが促進されます。

受講の流れとカリキュラム内容

中小企業診断士養成課程は、「演習」と「実習」に基づいて構成されています。この手法により、実務に役立つ知識を効果的に習得できます。実習では、実際の中小企業と共同し、現場の課題解決に取り組む機会があります。

  • 演習: ケーススタディやグループディスカッションを通じて、分析力や問題解決能力を高めることが可能です。私が通っていた養成課程では合計24人いますが、毎回4グループの各6人に分かれて講義を受けたり、グループワークを進めます。ほぼグループワークをしている時間が長かったです。
  • 実習: 実際の中小企業を訪問し、経営診断を行うことで、実務に直結したスキルを体験することができます。実習は全部で5回行くことになりますが、1回の実習で大体5日間ほど実習を行い、その内の半分以上は企業に訪問し、ヒアリングを行ったり現場を見学したりして問題点の抽出や課題を発見します。残りの日数は養成課程の学校で報告書作りを行います。

費用と学生サポート

養成課程には一定の受講費用が必要ですが、一般教育訓練給付制度などの支援策が用意されているため、経済的な負担を軽減することができます。また、受講生を支援するプログラムも充実しており、特にアフターフォローに力を入れている機関も存在します。

このように、中小企業診断士の養成課程は、働きながら資格を取得したい方にとって、非常に有益な選択肢です。資格を取得することでキャリアの幅が広がり、多様なビジネスチャンスを手に入れることができるでしょう。

2. 養成課程の期間・費用・推定倍率・選考内容一覧

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養成課程を目指す方のために各地で提供されている養成課程一覧をまとめました。特に「働きながら中小企業診断士 養成課程」に適したプログラムも多数存在し、それぞれのライフスタイルに合わせた選択が可能です。それでは、日本各地における養成課程の特徴を地域別に徹底比較してご紹介します。

北海道・東北エリア

  • 札幌商工会議所
    • 期間:6ヶ月
    • 募集人数:-
    • 費用(税込):2,035,000円
    • MBA同時取得:×
    • 推定合格倍率:2.1倍
    • 選考内容:推薦状審査、実務経験審査

関東エリア

  • 中小企業大学校東京校
    • 期間:6ヶ月
    • 募集人数:40~80名
    • 費用(税込):2,343,000円
    • MBA同時取得:×
    • 推定合格倍率:2.6倍
    • 選考内容:書面審査(小論文800字)、面接審査
  • 法政大学
    • 期間:1年
    • 募集人数:35名
    • 費用(税込):3,124,000円
    • MBA同時取得:〇
    • 推定合格倍率:3.9倍
    • 選考内容:書類審査、グループディスカッション、個人面接
  • 日本生産性本部
    • 期間:6ヶ月
    • 募集人数:12~48名
    • 費用(税込):2,750,000円
    • MBA同時取得:×
    • 推定合格倍率:5~10倍
    • 選考内容:筆記試験(事例分析)、プレゼン審査
  • 日本マンパワー
    • 期間:1年
    • 募集人数:24名
    • 費用(税込):2,750,000円
    • MBA同時取得:×
    • 推定合格倍率:4~5倍
    • 選考内容:書類審査、筆記試験、個人面接、グループディスカッション
  • 東洋大学
    • 期間:2年
    • 募集人数:24名
    • 費用(税込):2,270,000円
    • MBA同時取得:〇
    • 推定合格倍率:5~6倍
    • 選考内容:研究計画書審査、面接
    • 城西国際大学
      • 期間:2年
      • 募集人数:16名
      • 費用(税込):2,544,000円
      • MBA同時取得:〇
      • 推定合格倍率:5倍
      • 選考内容:書類審査、面接
    • 日本工業大学
      • 期間:1年
      • 募集人数:15名
      • 費用(税込):2,500,000円
      • MBA同時取得:〇
      • 推定合格倍率:8倍以上
      • 選考内容:技術系職歴審査、工場改善プラン提案
    • 千葉商科大学
      • 期間:2年
      • 募集人数:28名
      • 費用(税込):2,579,000円
      • MBA同時取得:〇
      • 推定合格倍率:3~4倍
      • 選考内容:志望理由書、適性検査、面接、グループディスカッション
    • ハリウッド大学院大学
      • 期間:-
      • 募集人数:-
      • 費用(税込):-
      • MBA同時取得:×
      • 推定合格倍率:不明
      • 選考内容:書類審査、面接

    中部・近畿エリア

    • 一般社団法人中部産業連盟
      • 期間:1年
      • 募集人数:24名
      • 費用(税込):2,420,000円
      • MBA同時取得:×
      • 推定合格倍率:2.8倍
      • 選考内容:書類選考、面接
    • 大阪経済大学
      • 期間:1年
      • 募集人数:24人
      • 費用(税込):2,000,000円
      • MBA同時取得:×
      • 推定合格倍率:不明
      • 選考内容:書類審査、面接
    • 兵庫県立大学
      • 期間:2年
      • 募集人数:16名
      • 費用(税込):1,834,600円
      • MBA同時取得:〇
      • 推定合格倍率:8倍以上
      • 選考内容:小論文(地域経済課題)、プレゼン審査
    • 関西学院大学
      • 期間:2年
      • 募集人数:-
      • 費用(税込):2,790,000円
      • MBA同時取得:〇
      • 推定合格倍率:4~5倍
      • 選考内容:書類審査、面接

      九州・中国・四国エリア

      • 一般社団法人福岡県中小企業診断士協会
        • 期間:1年
        • 募集人数:12名
        • 費用(税込):2,750,000円
        • MBA同時取得:×
        • 推定合格倍率:不明
        • 選考内容:書類選考、面接

      社会人でかつ働きながらとなると、まずアクセスが良い養成課程を選択する必要がありますよね!関東エリアは豊富に養成課程の機関があるため、色々と選ぶことができますが、地方には選択肢がないのが辛いポイントです。
      ちなみに働きながら養成課程を卒業するこを念頭におくと、まず受講期間が半年の機関は避けましょう。理由としては平日の朝から夜まで講義があるからです。これだと半年で卒業できても仕事しながらは難しいですよね^^;
      私は1年間で平日の夜と休日のみの機関を選びましたが、これが丁度良かったのかなと思います。2年もあったら途中で人事異動などの可能性もあるので、最後まで通えなくなるリスクもありますからね。
      そのため、個人的には【平日の夜+休日】【1年間】の機関をおすすめします!

      養成課程一覧(表形式)

      地区エリア 機関名 期間 募集
      人数
      費用
      (税込)
      MBA
      同時取得
      推定
      倍率
      選考内容
      東京 中小企業大学校東京校 6ヶ月 40~80名 2,343,000円 × 2.6倍 書面審査(小論文800字)、面接審査
      東京 法政大学 1年 35名 3,124,000円 3.9倍 書類審査、グループディスカッション、個人面接
      東京 日本生産性本部 6ヶ月 12~48名 2,750,000円 × 5~10倍 筆記試験(事例分析)、プレゼン審査
      東京 日本マンパワー 1年 24名 2,750,000円 × 4~5倍 志望理由書、職務経歴書審査、ペーパー試験、グループディスカッション
      東京 東洋大学 2年 24名 2,270,000円 5~6倍 研究計画書審査、面接
      東京 城西国際大学 2年 16名 2,544,000円 5倍 書類審査、面接
      東京 日本工業大学 1年 15名 2,500,000円 8倍以上 技術系職歴審査、工場改善プラン提案
      東京 ハリウッド大学院大学 × 不明 書類審査、面接
      千葉 千葉商科大学 2年 28名 2,579,000円 3~4倍 志望理由書、適性検査、面接、グループディスカッション
      大阪 大阪経済大学 1年 2,000,000円 × 不明 書類審査、面接
      兵庫 兵庫県立大学 2年 16名 1,834,600円 8倍以上 小論文(地域経済課題)、プレゼン審査
      兵庫 関西学院大学 2年 2,790,000円 4~5倍 書類審査、面接
      愛知 中部産業連盟 1年 24名 2,420,000円 × 2.8倍 書類選考、面接
      福岡 福岡県中小企業診断士協会 1年 2,750,000円 × 不明 書類選考、面接
      北海道 札幌商工会議所 6ヶ月 2,035,000円 × 2.1倍 推薦状審査、実務経験審査

        働きながら中小企業診断士養成課程を両立するための時間管理術

        time management

        養成課程を検討中の方は「本当に働きながら養成課程に通えるのかな…」と考えているかと思います。というより実際に私もすごく考えました。ここでは、働きながら受講する方に役立つ様に、実際に私が通っていた1週間のリアルなスケジュール例と、両立するための具体的なコツをご紹介します。

        私の1週間のスケジュール

        以下は、平日夜間および土日に講義を受けながらの働く社会人の1週間のスケジュールの一例です。

        曜日 活動内容
        月曜日 19:00 帰宅後は余暇時間
        火曜日 19:00~22:00 講義
        水曜日 19:00 帰宅後は余暇時間
        木曜日 19:00~22:00 講義
        金曜日 19:00 帰宅後は余暇時間
        土曜日 10:00~19:00 講義
        日曜日 余暇時間

        1年間土曜日は一切休みではなかったため、入学当初は発狂しましたが、体がその内慣れてきます(笑)
        以下は私が養成課程で実際に体験したり、他の受講生で起きたトラブルなどを心得としてまとめたものです。働きながら最後まで養成課程を無理なく通いたいと考える方は、必ず目を通した上で肝に銘じてください!

        両立の心得

        1. 効率的な時間管理

        • タスクの優先順位をつける:毎日の業務や学習のタスクをリスト化し、重要なものから取り組みましょう。これを頭の中でやっていれば、家に持ち帰ってまで宿題や実習中の課題に時間を割くケースは減少するでしょう。
        • スキマ時間を活用:隙間時間(私の場合は通勤時間やお風呂、外食時の料理提供されるまでの時間など)を利用して、短時間の自主学習や課題の確認を行っておきましょう。

        2. 家族や職場の理解を得る

        • 家族とコミュニケーション: 学業に多くの時間を取るため、家族に事前に理解してもらいましょう。同期で入学した仲間は、学校生活の後半で奥さんが子育てのワンオペに疲れてしまい、ブチ切れてしまいました。講義の途中で抜けて奥さんを説得するなどが何度もあり、かなり大変そうでした…。
        • 職場への説明: 仕事との両立を可能にするため、上司や同僚に養成課程に通う旨をきちんと説明しましょう。私の同期は職場に黙って入学しましたが、いざ実習が始まると平日5日間が休むため、かなり職場でもめたようです。結局、職場で働きにくくなったため、卒業と同時に仕事をやめてしまいました。

        3. モチベーションを保つ

        • 仲間を作る: 同じ状況の仲間とグループを作り、情報共有や励まし合いをすることでモチベーションを維持しましょう。ある意味これが一番大事かもしれません!ソロ活動だと心が折れてしまうので、頼れる仲間をたくさん作る方がいいと思います。卒業後、副業や独立する場合は仲間がいると仕事をもらえたり、自分では対処できないことも教えてもらえたりできます。

        4. 健康管理と休息

        • 適度な休息を確保: 学業に追われることもありますが、体調を崩さないように睡眠や休息時間は絶対に確保しましょう。効率良く立ち回ることで余暇時間は確保できるはずなので、しっかり睡眠を取りましょう!ちなみに養成課程は1日でも休めば単位が足りずに卒業できないケースがあります。無事卒業するには体が資本となります。
        • ストレス発散法を見つける: 趣味や運動など、リフレッシュできる時間を意識的に作り出すことが重要です。私の場合はひたすらゲームをしていましたね(笑)

        これらのコツを取り入れることで、中小企業診断士の養成課程を働きながらも効率的に学んでいくことができます。自分のライフスタイルに合わせた管理を心がけることが、成功の鍵となります。

        お金の工面方法

        学費は大きな負担となることが多いため、以下のような資金調達方法を検討してみるのも良いでしょう。

        • 奨学金制度の利用: 学校によっては独自の奨学金制度を設けている場合があります。
        • 給付金制度の活用: 厚生労働省の専門実践教育訓練給付金を利用することで、費用の一部が補助されることがあります。これにより、最大56万円の補助が受けられるケースもあります。
        • 学費ローンの検討: 学費ローンを利用して分割払いにすることで、一時的な経済的負担を軽減できます。

        受講するために必要な学費や期間を前もって把握しておくことで、計画的に学びを進めることが可能になります。さらに、自分の目指すキャリアに必要な資源を確保する一助となるでしょう。

        4. 養成課程のカリキュラムと実習内容を解説

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        中小企業診断士の養成課程は、理論と実践を組み合わせた多様なカリキュラムで構成されており、受講生が必要なスキルを効果的に身につけられるよう工夫されています。このセクションでは、具体的なカリキュラムの内容や実習の様子について詳しく解説します。

        カリキュラムの構成

        養成課程のカリキュラムは主に「演習」と「実習」の2つの部分に分かれています。

        演習(講義)

        演習では、以下のようなテーマに基づいて座学やグループディスカッションを行います。

        • 経営戦略
        • マネジメントスキル
        • 創業支援
        • 経営革新

        基本的にはケーススタディを通じて実際の企業の経営課題を分析し、解決策を提案します。まず、与えられたケース教材をもとに分析を行い、その結果をグループ内で共有し、討論を進めていきます。最後に、各グループで得た知見をもとにプレゼンテーションを行い、講師からフィードバックを受ける流れです。
        特に注意していただきたいのはグループディスカッションの時間がかなり長く、その間に問題点抽出⇒課題提案⇒改善策を考えるのですが、中には周りを気にせず自分の意見だけを押し通す人とかがいます。そういう人はやはり嫌われてしまい孤立しやすいので、コミュニケーションを意識して臨みましょう!相手の話を傾聴して認めつつも自分の意見を通すというやり方が1番良いかと思います。

        実習

        実習は、より直接的な経験を積むためのもので、実際の企業を訪問して行動観察やヒアリングを行います。

        • 企業訪問の目的に応じた準備をし、ヒアリングを通じて経営課題を見つけ出します。
        • チーム作業を通し、意見をまとめて報告書を作成します。

        実習は通常、平日の昼間に実施されるため、働きながら受講する場合は有給休暇の取得が必要です。また、実習の内容は機関によって異なるため、事前にスケジュールや重複している業務との調整が大切です。大体平日の実習が20回程度ありましたので、事前に職場に休めるように根回ししておく必要がありますね。

        まとめ

        養成課程は『働きながら資格取得を目指したい方』にぴったりな機関を選びましょう。ベテラン講師陣の現場に即した授業に加え、実際の企業訪問で”生の経営現場”を体感できるのが最大の魅力です。「座学だけじゃ物足りない」という方にもきっと満足できるのではないでしょうか。

        確かに受講費用はかかりますが、自治体の助成金や教育訓練給付金などで少しはお金も返ってきます。特に30代でキャリアチェンジを考えている方には、資格取得後の活躍の場がグンと広がるチャンス!「いつか独立したい」という夢を抱いている方にも、確かなスキルが身につくプログラムになっています。

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