こんにちは!中小企業診断士のりょうまんです!
中小企業診断士の資格を取得することは、魅力的なキャリアアッププランの一つかと思います。
養成課程への入学は資格を高確率で取得できる素晴らしい選択ではありますが、色々と厳しい面があります。
今回のブログでは、中小企業診断士を目指す際の重要なステップである「養成課程」に焦点を当て、その概要、厳しさ、そして費用面での現実について詳しく解説します。将来、中小企業の経営支援に携わりたい方は、ぜひこの機会に養成課程の実態に触れてみてください。
1. 中小企業診断士養成課程とは?概要と学びの特徴を徹底解説
中小企業診断士養成課程は、中小企業診断士になるための重要なステップです。この課程は一次試験に合格した後、中小企業庁が指定した演習や実習を受講することで、診断士資格の取得を目指します。以下では、この養成課程の基本的な内容や特徴について詳しく説明します。
養成課程の目的と重要性
養成課程は、単に試験に合格するための学びだけでなく、中小企業に必要な実務的スキルを身につけることを目的としています。中小企業は日本の経済の根幹を支える存在であり、こうした企業に対する専門的な支援を行うための知識と技術を提供することが求められています。
養成課程の2つのタイプ
- 養成課程: 中小企業基盤整備機構や中小企業大学校などの公的機関で実施されています。
- 登録養成課程: 民間教育機関で実施され、特定の基準を満たしたプログラムが提供されます。ちなみに私はここを卒業しました!
どちらの課程も、中小企業診断士として活躍するための基礎を築く内容となっていますが、実施機関によってカリキュラムや雰囲気が異なるため、自分のニーズに合ったプログラムを選ぶことが重要です。
実施内容とカリキュラム
養成課程は、主に実践的な演習や実習を通じて行われます。具体的には以下のような内容が含まれています。
- 演習: ケーススタディやグループディスカッションを通じて、実際の企業経営に関する問題解決能力を養います。
- 実習: 実際の企業と連携したプロジェクトやフィールドワークに参加し、現場での実践経験を積むことができます。
養成課程の特徴
- 短期間でのスキル向上: 養成課程では、短期間で集中的に学ぶことが可能です。それに一度高い受講料を支払って通うので、辛くても中途半端に辞めれないので抑止力にもなります。(笑)
- 専門家とのネットワーク: プログラムを通じて、他の受講生や専門家との広範なネットワークを築くことができます。養成課程で培った人脈は卒業後にも独立や副業する上で必要なので大事にしましょう!
- 試験の簡素化: 養成課程を修了することで、二次試験や実務補習が免除されるため、合格への道が短縮されます。私の場合は2二次試験は一生合格できない気がしたので、こちらを選びました(泣)
中小企業診断士養成課程は、ただの資格取得の手段ではなく、実務に即した能力を養うための重要な教育機関です。この課程を修了することで、診断士として求められるスキルや知識を身につけ、中小企業への支援活動を行うための確固たる基盤を築くことができます!
2. 働きながら中小企業診断士養成課程に通う際の時間管理術と負担
中小企業診断士の養成課程は、学ぶことが多いため、非常に厳しいものです。働きながら通うことが可能とはいえ、そのスケジュール管理や学習の量、質によって多くの受講生が精神的、肉体的に追い込まれることもしばしばです。このセクションでは、具体的にどのような厳しさがあるのかを掘り下げていきます。
時間管理の難しさ
働きながら養成課程に通う場合、スケジュールの管理は非常に重要です。以下のポイントを考慮する必要があります。
- 仕事との両立: 平日の夜間や休日に授業が集中するため、仕事の残業や出張との調整が必要になります。特に企業訪問や実習がある時期には、事前に上司と調整しておくことが求められます。
- ライフスタイルの変化: 課程に通うことで、家族との時間やプライベートな活動が制限されます。特に家庭の負担を抱える方には、配偶者や家族のサポートが不可欠です。
労力と精神的負担
養成課程では、受講生は多くの時間を講義やグループワークに割かなければなりません。そのため、以下のような精神的なプレッシャーがかかります。
- 学習内容の豊富さ:講義内容は幅広く、常に勉強し続ける必要があります。ただ、私が通っていた養成課程ではそこまで宿題はありませんでした。学習内容もすでに一次試験をクリアされている人からすればそう難しいものではなかったですね。
- 仲間との競争: 同期生と比較することで優劣を感じることがあり、心身のストレスに繋がることがあります。というのも、周囲は銀行員や会計士の方でめちゃくちゃ財務に詳しいとか、経営者の方であったり、プレゼンがめちゃ上手い人がいたりとかいる中で「自分だけ何も分からないのでは…」と不安を抱える日々が続きました。でもこれって他の人もみんな思っていることなので自信を持ってグループワークに臨みましょう!
経済的な負担も無視できない
養成課程には高額な授業料が伴い、その金額も受講者にとって大きなプレッシャーですよね。平均して、総額300万~360万円程度の費用がかかるとされています。この費用についての詳細な内訳を把握することも重要ですが、金銭的な負担が心の負担を増やす原因となることが多いのです。
3. 中小企業診断士養成課程の費用内訳 学費・交通費・食費まで徹底解説
中小企業診断士の養成課程への参加を検討する際、まず気になるのはその総コストです。本記事では、養成課程にかかる詳細な費用を解説しますね。
受講料の内訳
まずは、養成課程に申し込む際に必要な受講料について説明します。通常、以下の金額が必要です。
- 受講料: 約2,500,000円(税込)程度が必要。別途入学金がかかる場合もある。
- この受講料は、通常開校の約1か月前までに支払います。
- 分割払いが可能ですが、事前にしっかりとした資金計画を立てることが必要。
宿泊費
実習先が遠方の場合は宿泊費がかかる場合があります。
大抵は養成課程機関の近くの場所が実習先となりますが、中には結構遠いところに指定されるケースがあります。私の場合は実際に片道3時間近い場所が実習先となりました。朝一で間に合わなくはないのですが、開始時間に遅れると、最悪単位を落とし卒業できない可能性があるため、私は前泊していました。
まぁこれはそんなに大した金額にはならないでしょう。
食費
入学金以外に地味にかかった費用は食費でしたね(笑)
というのも平日は授業が始まる前にコンビニで買い物して、休日開催の時は朝と昼を外で食べていたので、地味にお金がかかりました。
後は講義終わりはよく飲み会なども開催されたりしますし、実習終わりの飲み会は必須だったりしますので、そこも結構お金がかかります。
- 昼食代(休日): 1000円×50日 = 50,000円
- 夕食代: 500円×100日 = 50,000円
- 飲み会: 3,000円×50日 = 150,000円
上記金額でおよそ食費としては約250,000円くらいはかかった印象ですね。
ケチりたい方はお弁当や水筒を持参すると良いかと思いますが、休日は皆さん昼は外食するケースが多かったので、コミュニケーション代として外食するのは安くないのではないかと思います。
交通費
交通費はかなり金額としては大きかった印象です。私は1年間通うタイプの養成課程でしたが、ざっくり150日くらいは通いましたので、金額としてはかなりのものです。
- 講義時の往復代: 700円×150日 = 10,5000円
- 実習時の往復代: 1200円(平均)×25日 = 30,000円
交通費は合計で約135,000円程度かかった感じですね。
合計費用
これらを合計すると、養成課程全体では約300万円程度を予算として考えていた方が良いと思います。
ちなみに、寮通いする方や入学金がある養成課程の場合はさらに費用ががかかりますので、ご注意ください。
4. 中小企業診断士養成課程の選考対策 倍率4倍突破のための準備ポイント
中小企業診断士養成課程への進学は、かなり競争が激しいです。恐らく平均すると養成課程への入学倍率は4倍程度と推測します。この厳しい選考を通過するためには、事前にかなり用意周到な準備が必要です。本章では、その具体的なコツをご紹介します。
1. 書類審査を完璧に
養成課程の選考プロセスでは、書類審査が初めの一歩です。ここでの印象が合否を大きく左右します。以下のポイントを意識して準備を進めましょう。
- 自己PRを強化:自分の強みや経験を具体的にアピールすることが重要です。特に、中小企業に関する専門知識や、過去の成功体験などを詳細に記述しましょう。
- 志望動機の明確化:なぜ中小企業診断士になりたいのかを明確に伝えられるように準備します。他の受験者との差別化を図るためには、本気度や将来のビジョンを具体的に示すことがカギです。
ちなみに私は上記内容は意識して書いたものの、卒業後に改めて見直すと小学生の作文みたいな内容で、よく書類選考通過したなぁ…と思いました。私の卒業した養成課程はこの書類審査の1つが手書き必須のものでしたが、字をめちゃくちゃ丁寧に書いて提出したことが、書類選考通過の肝でした。
というのも、手書きさせる意図としてはいかに【真剣に養成課程に入学したいか】を図るためですから、誤字もなく、丁寧に記載するのが効果的ですよね。これは入学後、選考を担当した事務局の方にも「丁寧で熱意が伝わったから通過させた」と言われましたので間違いない情報です。
2. 面接対策を万全に
書類審査を通過したら、次は面接です。グループワークやディスカッションが含まれる場合も多いため、以下の点に注意を払いましょう。
- ロールプレイで練習:模擬面接を行い、自分のレスポンスを確認します。特に、グループディスカッションにおいては、意見のまとめ方や他者の意見への配慮が求められます。
- フィードバックを受ける:信頼できる人からの意見を受け入れ、自分の強みや改善点を把握しましょう。
上記にも記載しましたが、グループディスカッションはどのような態度を取っているのかが合否のポイントです。今でも覚えているのですが、同じグループで落ちた人の傾向をお教えします。
- 自分だけ1人で永遠に話を続ける
- 相手の意見を否定する
- 一言も話さない
上記の様な態度を取っていた方は入学式にいませんでした。(笑)まあ少し考えればわかりそうなことなのですが、グループディスカッションで1番目立つ意見とか鋭い意見を言わなくてはいけないと考える人がいるようですが、まったく違います!
養成課程のグループディスカッションで重要なのは、いかに【強調性があるかPRすること】のみです。
逆に私がグループディスカッション選考を通過した時の行動を以下に紹介しますね!
- 人の話を傾聴する(話している人の目をみて適度にうなづく)めちゃ重要!!!
- 人の話が終わった後は必ず肯定する
- 人の話に肯定しながらも、自分の意見も話す
- あまり話をしていない人がいれば、その人に話を振ってあげる
- 話がテーマから逸れてきたら、優しく軌道修正してあげる
以上のポイントを意識して選考準備を進めることで、倍率4倍の壁を乗り越えやすくなります。それぞれの過程での努力が、最終的には合格への道を開くキーとなるでしょう。
各養成課程の倍率を色々と調査してまとめた記事がありますので、そのブログも参考にしてくださいね^^
5. 二次試験 vs 養成課程|中小企業診断士資格取得ルートを比較
中小企業診断士を目指す道には、二次試験と養成課程の2つの選択肢がありますが、どちらが自分に合っているのかを考えることは非常に重要です。それぞれの道には特有の厳しさと魅力があるため、個々の状況に応じた選択が求められます。
二次試験の特徴と厳しさ
二次試験は、相対評価で合否が決まるため、結果がどうなるかは他者のパフォーマンスにも大きく影響されます。以下のポイントがあります:
- 競争が激しい:合格率は例年18%程度で、上位20%に入ることが求められます。(私はまったく無理でした…)
- 短期間での集中学習:受験生は限られた時間内に多くの知識を詰め込む必要があります。
- ストレスが高い:試験当日のプレッシャーや不安は大きなもので、精神的な負担も考慮する必要があります。
一次試験に合格した後も、二次試験に向けた厳しい道が待ち受けているといえるでしょう。
養成課程の特徴と厳しさ
一方、養成課程は定期的なカリキュラムに基づいて長期間にわたり学習を進めますが、それもまた厳しい環境です。以下の点が挙げられます:
- 時間と労力の投資が必要:通いながらを意識した場合、1~2年間という長期間にわたるカリキュラムは、継続的な努力を必要とします。
- 学費がかかる:養成課程には平均的に300万円以上の費用がかかることが多く、経済的な負担を伴います。
- 授業の質と実践重視:実習を経て、実践的なスキルを身につけなければならず、単なるペーパーテストとは異なる厳しさがあります。
このように、養成課程は整った環境の中でじっくりと学ぶことができる一方で、自己管理能力や時間の使い方が問われる場面が多いのです。
自分に合った選択をするためには?
それぞれの選択肢が持つ特性を理解した上で、自分自身の状況と照らし合わせることが重要です。以下の質問を考えてみることをお勧めします。
- 自分は短期集中型の学習が得意か、長期間のコツコツ型か?
- 経済的な余裕はどのくらいあるのか?
- どのような職業人生を送りたいのか(副業や独立志向が強いのであれば養成課程がおすすめ)
これらの問いに対する答えが、自分に最適なアプローチを見つける手助けになるでしょう。選択をする際には、他人の意見を参考にしつつ、自分の目的やスタイルを優先することが重要ですね。
まとめ
中小企業診断士養成課程は、資格取得に向けた道のりはやはり厳しかった覚えはあります。(特に土曜日休めない^^;)膨大な学習量や経済的負担、時間管理の難しさなど、様々な課題に直面することになりました。しかし、この過程を乗り越えられた際には、中小企業に貢献できる実践的なスキルを身につけることができます。二次試験と養成課程、どちらの選択肢が自分に合っているかを丁寧に検討してみましょう!
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